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3つのステップで取り組む乾癬の治療

[監修]東京慈恵会医科大学皮膚科教授 中川 秀己 先生 東京逓信病院皮膚科部長 江藤 隆史 先生

Step①知る

乾癬の原因

乾癬の原因は、まだはっきりとわかっていません。しかし、最近の研究で免疫系に異常が生じ、炎症が起きていることがわかってきました

乾癬の原因はまだはっきりとわかっていませんが、細菌やウイルスによる病気ではないので、他人に感染する心配はありません。
最近の研究で、乾癬患者さんの病変部(皮膚症状があらわれている部分)では表皮の異常だけでなく免疫系にも異常が生じ、炎症が起きていることがわかってきました。
免疫とは、私たちのからだを細菌やウイルスなどの異物から守るための防御システムです。しかし、何らかの要因(遺伝的な要因〔体質〕、外部から加わった要因*)でこのシステムが正しく機能しなくなると、反対にからだを攻撃する方向に働き、病気や炎症を引き起こす原因となってしまいます。

  • *ストレス、感染症、肥満、薬物など

免疫と炎症に関係する生体内物質「TNFα」

炎症にはさまざまな生体内物質が関係していますが、乾癬でとくに重要な役割を果たしているのはTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)と呼ばれるサイトカインです。
サイトカインはホルモンのような物質で、ごく微量でも人体に作用を及ぼします。
TNFαは、

TNFαは“炎症の親玉”といわれています。最近ではTNFαを阻害する新しい治療も行われています。
  1. 1.それ自体が炎症を引き起こす(直接的な炎症作用)
  2. 2.炎症を引き起こす別のサイトカインの産生を促すことにより、炎症をさらに悪化させる(間接的な炎症作用)

という作用があることから、“炎症の親玉”と考えられています。
乾癬の患部ではTNFαが大量につくり出されており、このTNFαが炎症を起こし、皮膚や関節に症状をもたらしているのです。